前回は動機意識について書いたので、今回は目的意識について書きます。
【目的】というのはなじみがあるように、
行動を起こしたとき、どのような成果を期待しているか、のことです。
わかりにくいので、少しかみ砕きましょう。
勉強の目的→成績をあげる、理解を深める、など
成績を上げるために、勉強する。
資格試験に合格するために、勉強する。
のように、~のために、という表現ができるものです。
目的というものを理解しようとすると、
意外と単純であることがわかりますね。
次に、目的意識のメリット、デメリットについて考えていきます。
【メリット】
・ゴールが明確になるので、アクションがシンプルになる。
・複数の人間で行動しても成果が散らばりにくい。
・能力に差がある集団でも、適切な配置を考慮しやすい。
・アプローチの仕方を考える際にある程度のセオリーを利用できる。
【デメリット】
・誰がやっても同じアプローチになる(自分じゃなくても、、という考えが出てしまう)
・誰でも似たような成果になるので、新しい発見に結び付きにくい。
・結果に差が出た際に、能力の優劣が明らかになってしまう。
→下位の人間が精神的に追い込まれやすい。
以上の比較から、研究、工業などモノづくりの業界(使える人が多い物を生産する仕事)では目的意識は優勢ですが、クリエイティブな業界(音楽、企画、アニメなど、生産するべき物の形が定まっていない仕事)に場合には致命的であることがわかります。
もちろん目的意識が悪いわけではありません。
今の目の前の仕事に向き合うにあたり、どのような考え方で臨むべきなのかを
考える必要があるということです。
次回は、動機と目的を図で表したものについて具体的に考えていきましょう。